Drive★Music

 2022年05年20 日

告井孝通さん(アレンジャー+プロデューサー)インタビュー『カーオーディオってドライブしながら聴いていて「なんかいい感じだな」って思うことが意外に大切』

先ずは試聴体験をしてみてください!

へ~!なるほど!
是永さんが「中域がクリア!」ってのがわかるな~
LOWがタイト!
小さいサブウーファーがあるんですかぁ…
自分の車のカーオーディオもLOWMIDあたりがの出かたが気に入ってるんですけど、ちょっとHIGHがないんですよ(笑)
音作りをしていてもLOWMIDのスピードと密度が最も大切にしてるんですよ。
サブスク音源でも最近はラウドネスセキュリティーがなくなったので、ダイナミックレンジは守れるようになってきましたよね。
それにしても聴こえ方がいいのはこの車の気密性かな?聴いていて楽しくなります!

お持ちいただいた曲を伺っても良いですか?

Davidl Navarroのアルバムです。
へぇ~!凄いですね!
変な話ですけど、このCDここまでダイナミックな音じゃないはずなんですけどね!
凄く迫力がある!
ツイーター?なのかな?めちゃくちゃ低域まで出ているのと分離がいい!
いくつもドライバーがあるから分離が良いんですね?
カーオーディオでこんなことできるんだぁ…

いつもの音楽を聴かれる環境との違いは?

自宅のスタジオは比較対象が違うんですけどね。
カーオーディオってドライブしながら聴いていて「なんかいい感じだな」って思うことが意外に大切だったりすると思うんです。
自宅のスタジオだと、音を顕微鏡で見るような作業をする場所なんですよね。
そう意味で言うと、こっちのカーオーディオで聴く方が楽しく聴けます!
ダイナミックじゃないものをダイナミックじゃなく聴こえるようにしておかないと処理が出来ないんですよ。
難しいところなんですけどね(笑)
歌の輪郭がこのカーオーディオの方が良いのでボーカルエディットしやすいかも!?
せっかくなのでiPhoneの中のも聴いて良いですか?

是非!お願いします!

これは自分がミックスやっているINNOSENT in FORMALの「money money money」って曲なんですけど
ドラマ「ミナミの帝王」の主題歌になったんですけど、自宅で全部やったんです。
歌撮りからギターもベースもドラムまで全部自宅スタジオでやりました。
ドラマがコテコテ関西系だったので、主題歌もコテコテにしようっていうのがコンセプト。
マスタリングレベルが少ない方が気持ちよく聴こえますね!
普通のスピーカーだと、サビ前の落としたところからサビにかけて「ドンッ!」と出るところが若干抑ええられちゃいますもんね!
ラジオとかでもそうだと思うんですけど、ある程度のところで抑えられるようになってるんですよ。
このカーオーディオだと「制作した意図がそのまま+@」だね(笑)
ちょっと良く聴こえている気がする!
3Kあたりが良く聴こえるからかな?派手めに聴こえるとキリっとした感じになるんですね。

ご自身の制作された音源も聴いてみて、制作した時の意図が伝わるか確認してみていただけますか?

川本真琴さんの曲なんですけど、名古屋から上京して右も左もわからないままスタジオに連れていかれてギターを弾いた曲です。マスタリングとかは自分でやっていないプレイヤーとして参加した曲。
ちょっと初々しい気分になりますよ(笑)
当時「こういう風に弾きたかった」みたいなのはないけど、今聴くと全体的に低音がタイトでいいですよね(笑)

最近手掛けられた作品と過去に手掛けられた作品では音作りに違いは出てきていますか?

最近だとヒグチミツヒロさんの映像作品を担当させていただきました。
渋谷ビジョンを大みそかにハイジャックした時の作品なんですけど、映像の中のギター演奏もミックスも自宅でやりましたね。
ベースがBABYMETALのBOHさんなんです。
マスタリングの時にクラブミュージック感の帯域を出したくて、LOWのバランスに気を付けましたね。
凄い狙ったLOWが歪も遅れもなく出てますね!!!

制作の時のバランスの取り方って、ロックよりの曲だと歌とギターのせめぎあいをしながらバランス取っていくんです。
「歌を活かせはギターがしょぼくなる、ギターを活かせば歌がしょぼくなる」って問題をなくすようにどっちも活かす!
もちろんボトムになるベースとキックはちゃんといるんですけど、その上に積みあがっていくのが
一番人の耳の聴こえる歌の帯域なので、そこに一番近い帯域を攻めてくるのがギター。
そこをうまくバランス取らないとロックって成立しずらいんですよね。
もともと歌がもの凄くうまいバンドだったりするとなんとでもなるんですけどね。
例えば、ハードなロックに声を張って歌うタイプじゃない時とか、アイドル寄りとかアニソンとかで歌のフォーカスが合いきっていない時も両立させないと曲として難しくなるんです。
今はうまい方増えましたよ。
ひと昔前は歌ばっかりとか、ハイの帯域ばっかりってもの多かったけど、今後はもっとバランス感覚の優れた人も多くなったのでどんどん良くなっていくんじゃないかな?
逆にその頃の音源とかこのカーオーディオで聴くとどうなんだろう?
気になるなぁ(笑)

ありがとうございます!最後に今後の活動について教えてください。

メインがスタジオにこもってひたすら制作なので、どこかに出ます!みたいなのが言えないんですけど(笑)
良かったらTwitterとかで見てもらえると活動がわかると思うので、そちらで確認してもらえると助かります!

告井さんのTwitterはコチラ

~この記事の著者~

Cyber Brain

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